【サクッと読める】おすすめの海外文学
サクッと読めるおすすめの海外文学ということで
ぼくの独断と偏見でこれだけは読んでほしい! っていう作品を紹介します
ついでに文学作品は、注目すべきポイントがわかっているとより面白くなるんで
ここだけは押さえておくといいよ
っていう注目ポイントも紹介します
おすすめの文学作品ないかなーって探している人は、ぜひ読んでみてください
おすすめの海外文学【異邦人】
ということで、今回紹介する作品は
カミュの「異邦人」です
カミュの作品は、人間の不条理について描かれていることが多いんですけど
その中でも傑作といわれているのが、今回紹介する「異邦人」です
カミュがノーベル賞を受賞するきっかけにもなったと言われている作品で、めちゃくちゃ評価されてる作品ですね
異邦人ってどんな話?
母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。-Amazonより
異邦人のあらすじはこんな感じです
異邦人のおすすめポイント
異邦人がおすすめな理由はこんな感じです
- 短くてサクッと読める
- ストーリーがおもしろい
短くてサクッと読める
まずおすすめする理由は、ストーリーが短いところです
分量が100ページちょっとなので、サクッと読むことができます
なので、本を読む時間が取れない人とか、本を読む習慣がない人にもおすすめです
ストーリーがおもしろい
文学作品の多くは、作者の思想や、当時の時代背景を理解しておかないと
意味がわからない作品が多いんですよ
でも、カミュの異邦人は、シンプルにストーリーが面白いです
あらすじ読んでもらえればわかるんですけど
- 母の死の翌日に映画を観て笑いころげる
- 死刑を宣告されて自分の幸福を確信する
こういった、一般的な価値観を持っていれば理解できない行動を
平気でとる主人公(ムルソー)の物語なんです
彼の考え方や行動をみるだけで、彼の異常性を感じることができるので
作者の思想とか時代背景がわかっていなくても、シンプルにストーリーだけで楽しめると思います
異邦人をより楽しむためにおさえておくべきポイント
作者の思想や時代背景を知らなくても楽しめるとは言ったものの
ここをおさえておくと、より異邦人を楽しめるよってポイントがあるんで、軽く紹介しておきます
一般的な価値観と主人公(ムルソー)が持つ価値観の違い
ここに注目して読むと、より作品を楽しめると思います
さきほども紹介した通り、ムルソーの価値観は一般的な物とは大きく異なります
例えば母の死に対する価値観
一般的な価値観としては、母の死はとても悲しいものですよね
ですが、ムルソーにとってはそうではないんです
それこそ、母の死の翌日に映画を観て大笑いできるような
それくらいの出来事でしかないんです
一般的な価値観をもつ人からすると、母の死の翌日に大笑いするなんて理解できない、おぞましいといった感覚を抱くと思うんですけど
それはムルソーも同じで
どうして母の死を悲しんでいないことを責められるのか理解できないのです
ぼくたちが一般的な価値観、いわゆる常識というやつの中で生きているのと同じように
ムルソーは彼独自の価値観の中で生きている
その違いを追っていくと、より異邦人を楽しめると思います
もっとざっくりいうと、今ある常識にムルソーというキャラクターを用いて疑問を投げかける
そんな作品であることを意識したうえで読むと、めちゃくちゃ異邦人を楽しめます
ということで、今回はおすすめの海外文学ということで
カミュの「異邦人」を紹介しました
短くてサクッと読めるので、少しでも興味のわいたかたはぜひ読んでみてください
おしまい
今まで描いたイラストを、フリー素材として公開してます
僕が好き勝手描いたものなので、応用性はほぼゼロですが、興味ある方はご自由にお使いください
お仕事も受け付けております
お問い合わせフォームまたはTwitterからお願いします
如月くろ (@kisakuro_Atrie) | Twitter